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リファラル採用とは?合格率は通常と違う?採用担当が本音で答えます

悩む人

「リファラル採用って何?通常の採用と何が違うの?合格率(内定率)は?リファラル採用について教えて欲しい!」

こんなお悩みを解決します。

結論から言うと、私の実績ベースではリファラル採用の合格率(内定率)は20%で、通常採用の数倍でした。

本記事では、リファラル採用についてと採用率が高くなる傾向について徹底解説していきます。

本記事の信頼性

・本記事は、実際20代IT未経験だった私が無料のITスクールを卒業して転職した体験談から記載をしています。

・IT業界に在籍して15年目になり転職3回。

・大手企業のIT担当管理職や採用担当の立場の側面もあり、未経験の人が面接に来た際にどう捉えるかも含めて解説しています。

今回は、昨今様々な企業で積極的に導入・活用が始まっているリファラル採用について解説します。

初めてリファラル採用を受けられる・打診を受けた応募者の方は、リファラル採用自体が何かわからず、紹介を受けたけどどれくらいの合格率・内定率なのかも不明、不安だと思います。

また、リファラル採用のメリットデメリットも事前に把握してから、リファラル採用を利用するかどうか判断したい、そういった所も気になりますよね。

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なぜリファラル採用でもその程度の合格率になっているのか、合格する人はどういう人なのかを、現場で採用を担当する私が解説していきますので、ご安心ください。

それでは、早速解説していきたいと思います!

リファラル採用だけで転職しようとする場合、どうしても自分が知らない会社の求人を逃す可能性があります。

自分にあった会社を転職エージェントは教えてくれるので、転職エージェントも活用しながら転職活動を進めましょう。

一番のおすすめはワークポートです。

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リファラル採用とは何か

リファラル採用とは、応募を希望する会社に所属する知人や友人である社員に紹介してもらって採用を行う事です。

自社の企業カルチャー、求められる仕事のスキル・内容をよく理解している社員の紹介なので、応募してくる方と企業が求める人材のアンマッチが発生しづらく、入社後の定着率も高い傾向にあります。

最近リファラル採用が話題になっている理由としては、売り手市場に伴って転職サイトや転職エージェントを通じた優秀な人材の確保・採用が困難になってきている事と、転職エージェントなどに支払う斡旋フィーが高くなっており採用コストが増加していること、また、採用した人のアンマッチや定着率に課題が有るからです。

リファラル採用のメリット

リファラル採用のメリットは以下の通りです。

  • 自社にマッチした人材の確保ができる
  • 採用コストが削減できる
  • 定着率が上がる

一つずつ解説していきます。

べるぜ

①自社にマッチした人材の確保ができる

自社を良く理解した人が紹介してくれるので、とにかくアンマッチが発生しづらいです。

具体的には、その企業のカルチャー(ボトムアップ・トップダウン、わいわいガヤガヤ、フラット、風通しが良い等)に合った人が紹介してくれる人は、きちんとその会社の特徴について事前に説明してくれています。

そのため、合うか合わないかが既に一度フィルターが掛かった状態で採用に回ってくるので、紹介された時点でアンマッチの確率がかなり下がっています。

採用される側にとっても「あーこの会社違うな」と後で気づく事が少なくなるので、非常に大きなメリットです。

②採用コストが削減できる

採用活動の際には採用媒体に記事を掲載したり、斡旋会社経由で紹介してもらったりとコストがかなりかかるのですが、リファラル採用だとそういった外部支払いコストが削減される事も大きなメリットとなります。

※転職斡旋コストについて詳しく知りたい方はこちらの記事(転職エージェントのインセンティブの仕組みを公開)をどうぞ

場合によっては採用一人当たり数百万成果報酬として斡旋会社にお支払いする事もありますので、それだけで大きな効果があると言えます。

③定着率が上がる

これは、企業側にとってはアンマッチが発生すると退職が発生し、また採用コストを掛けて採用をしなければならないので、その採用コストの削減につながりますし、そもそもの退職率低減にもつながります。

入社後も知り合いがいるため、安心して業務スタートする事ができ、定着率の向上にも寄与してくれます。

また、自社の事について時間を掛けて説明をして勧誘するため、紹介者のエンゲージメントの向上にも寄与してくれる側面があります。

リファラル採用のデメリット

リファラル採用のデメリットとして一番大きいのは、不採用時に関係性にひびが入る事です。

ここで言う関係性とは、以下の2つを表しています。

  • 会社と紹介者
  • 紹介者と応募者

採用する企業側からすると、リファラル採用に関するプロセス設計、協力してくれる社員の募集、採用された場合の紹介してくれた社員に対する協力金の決裁、企画推進後の費用対効果や改善点チェックなど、人事企画として推進するタスクがかなり増えますので、リファラル採用の制度を設けておしまいではないことに注意が必要です。

①会社と紹介者

せっかく紹介したのに不合格になってしまうと、紹介者から会社に対して、「自分は絶対うちの会社で活躍できると思っているのに会社ではなぜ同じように判断してくれないんだ」と、不信感を持たれてしまいます。

会社がリファラル採用を推進する場合は、「紹介=合格」では無く、きちんと通常と同様の選考プロセスを経て評価する事を伝え、期待値を事前にすり合わせておく必要があります。

②紹介者と応募者

紹介してもらったのに落ちた、紹介したのに落ちたとなり、関係性が気まずくなる可能性があります。

紹介者と応募者の関係なので、友人関係か、過去仕事で繋がりが深くなった知人というパターンが多いのでは無いかと思います。

折角構築できている人間関係にヒビが入ってしまっては元も子もありませんよね。

紹介する前は紹介者と応募者の間で、「紹介するけど、落ちることは全然ある。それでもいい?」と、事前に期待調整を必ずしておきましょう。

リファラル採用は落ちる場合はある?

【関連記事】体験談:現役採用担当が語る中小企業から大企業に転職したメリットデメリット

結論からお答えすると、リファラル採用と言えど普通に落ちる事はあります。

但し、通常の採用プロセスよりもリファラル採用の合格率の方が、タイミングや職種によって違いはありますが、凡そ1.5〜3.0倍ほど高いです。

これは、前半部分の説明と少し繰り返しになりますが、自社で働いている社員が、紹介しても良いと思われる人物を一度選考している状態で有る為、声が掛かるだけでグッと可能性が上がっています。

さらに、書類で落とすという可能性も、極めて低いです。

また、本人も社員から自社の話を沢山聞かされているため、よく企業研究されている事が多く、自身が価値発揮し、活躍するイメージを持って面接に臨んでいるケースが多い為と思われるからです。

若しあなたが希望する企業に知り合いが存在しているのであれば、前述のデメリットを理解しつつ、リファラル採用は可能か確認し、挑戦する事をお薦めします。

但し、リファラル採用は自社内でインセンティブが支払われる仕組みの会社(紹介した人が採用され入社すると、紹介者にインセンティブが支払われる)が多く、インセンティブ狙いで紹介量を増やす紹介者がいる可能性もあり、きちんと自社にマッチするか確認せずに応募してくるパターンも考えられる為、油断は禁物となります。

紹介者が金銭目当てなのか、本気で新しい機会創出に寄与しようとしてくれているのかは、見極めが必要と考えます。

べるぜ

リファラル採用は落ちたら気まずい?

リファラル採用は、自分の身近な人を紹介するため落ちたら基本気まずいです。

そのため以下の点について紹介者が適切か検討しておく必要があります。

  • 事前に落ちる可能性があることを伝えて理解してもらう
  • リファラル採用で落ちても揉めないような関係性の人に限定しておく

落ちることを理解しておいてもらうのは大前提として、腹を割って話せるような関係性の人だけにしておいた方が良いです。

紹介料目当てで大して知り合いでもない人を紹介して落ちると、その人が実はめんどくさい人で後で揉める可能性もあります。

紹介する人の理解と関係性に注意しましょう。

リファラル採用の選考プロセスと合格率への影響

実際のリファラル採用の選考プロセスは、通常の採用選考プロセスと何が違うんだろう?そう疑問に思われる方も多いと思います。

実は、選考プロセス自体は、通常採用とリファラル採用で違いはなく、基本的に全て同じである事がほとんどです。

一般的な採用プロセス

  • 書類選考
  • 1次面接(人事)
  • 2次面接(現場責任者)
  • 最終面接(役員クラス)
  • 条件面接

現場が求める採用要件や自社のカルチャーや組織に馴染めるかといった観点で評価する事は、通常採用とリファラル採用で違いはありませんので、採用プロセスも同様となります。

紹介で有利な部分はありますが、選考プロセスは同じですので、リファラル採用の合格率自体は選考プロセスによって変わってきたりしません。

特に、転職理由などを問われた時には、間違った回答をすると普通に落とされます。

転職理由を本音で回答すべきかをまとめ記事人間関係を理由に転職をする場合の回答例をまとめていますので、面接前にご確認ください。

あくまで前述の通り、紹介者が詳しく説明してくれたり、紹介者と近い価値観の人が紹介された時点で合格可能性が上がっていると言う点がポイントになります。

自己紹介で面接の場で履歴書や職務経歴書を延々と読み上げる人がいますが、面接官は一通り目を通している状態です。

自己紹介を1分でやるための例文を用意した記事もありますので、面接で失敗しないようしっかり読み込んで準備しましょう。

リファラル採用のトラブル

リファラル採用で考えられるトラブルは以下の通りです。

  • 紹介者報酬の設定ミス
  • 紹介社員との認識齟齬

①紹介者報酬の設定ミス

一つ目のトラブルとして、紹介者報酬の設定ミスが考えれます。

リファラル採用の紹介者報酬は、就業規則や賃金に関する規定への明記と合理的で適切な金額を設定する必要があります。

ルールを守って運用しないと、職業安定法や労働基準法などに引っかかってしまう可能性があります。

また、報酬額だけではなく支払いタイミングや複数人数内定者が発生した場合の取り扱い、会食費などの精算方法や上限額について明記しておきましょう。

②紹介社員との認識齟齬

「折角紹介したのに不合格になった!」なんてことを言われないように、リファラル採用=内定確約ではないことを事前に紹介社員に伝えておきましょう。

リファラル採用は通常選考と同様のプロセスです。

コネ入社などと違って紹介されたからといって合格ではなく不合格もあり得ます。

後で紹介した社員と揉めないように事前にしっかりとすり合わせしておきましょう。

リファラル採用に関するまとめ

今回はリファラル採用の現場の本当の所について解説をしてみました。

リファラル採用自体は合格率が高く、応募者としてのメリットも非常に多く有効な採用方法だと思います。

是非一度周りの友人・知り合いを見渡し、入りたい企業にいるなら、是非狙ってみてください。

但し、普段あまり関係性が無い人に対する紹介依頼は、アンマッチを発生させたり、仮に紹介してもらっても「この人しつこいけど断りづらくて」といった内情を自社に共有され、どこかの選考プロセスで落とされる事になり、合格率が結果下がる事になるため、注意しましょう。

また、リファラル採用と言えど、面接事の対策が甘いと、不採用となってしまいます。

面接は冒頭の自己紹介が勝負となりますので、自己紹介の方法を徹底解説した記事も参考にして面接に臨んでみてください。

  • この記事を書いた人

べるぜ

●大手企業管理職 ●採用やマネジメントを担当 ●全社表彰や最優秀組織長賞等といった表彰をいくつも受賞 ●30代半ばにして年収1,300万円達成 ●大手メディアにマネジメントに関する寄稿経験あり

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