山登りキャリアと川下りキャリア、あなたならどちらを選ぶ?

悩む人

山登りキャリアと川下りキャリアって言うけど、自分にはどっちのキャリア形成方法が合っているんだろう?

こんな疑問を解決します。

本記事では、山登りキャリアと川下りキャリア両方を経験した筆者が、それぞれの特徴と取るべき選択と考え方について解説していきます。

本記事の信頼性

・本記事は、実際20代IT未経験だった私が無料のITスクールを卒業して転職した体験談から記載をしています。

・IT業界に在籍して15年目になり転職3回。

・大手企業のIT担当管理職や採用担当の立場の側面もあり、未経験の人が面接に来た際にどう捉えるかも含めて解説しています。

山登りキャリアと川下りキャリアとは?

山登りキャリア:キャリア目標を立てる川下りキャリア:流れに身を任せる
山登りキャリアと川下りキャリア

山登りキャリアと川下りキャリアについて、それぞれの定義を解説していきます。

なお、どちらの選択肢が良い悪いと言う訳ではなく、キャリアを考える際の材料として理解し、自身のキャリア形成の中で活かしていく事が必要と考えています。

個人の経験としては、20代〜30代など若いうちは山登りキャリアで目標を定め、ある一定の目標を達成した後は流れに身を任せて目の前の仕事に一生懸命取り組むことでうまくキャリアを切り開いていけました。

それでは、山登りキャリアと川下りキャリアをそれぞれ解説していきます。

べるぜ

山登りキャリアとは

山登りキャリアのキャリア目標の具体例・年収目標・立場目標・企業目標・スキル目標・状態目標
山登りキャリアの具体例

山登りキャリアで設定すべきキャリア目標について、以下の通り解説していきます。

  • 年収目標
  • 立場目標
  • 企業目標
  • スキル目標
  • 状態目標

この目標はどれか一つだけ設定すると言うよりかは、それぞれの目標が依存関係にあったり別の目標の前提になっているものもあります。

例えば、年収目標を1,000万円と立てるのであれば、「大企業で管理職になっており、組織マネジメントや社員マネジメントのスキルが身についている状態」などとプロセスで分解した目標となる事があります。

大切なのは目標設定の軸がいくつかあるという事であり、最終的に達成した目標を見極め、それに必要なプロセス目標を分解して設定すると言う事です。

目標の設定には時間軸=年齢をセットで行いましょう。

その視点でそれぞれの目標設定方法について解説していきます。

年収目標

年収目標はその名の通り、「30歳で年収1,000万円」など年収に関する目標を立てる事です。

年収だけを追うとスキルがついてこなかったり、社内政治に奔走することになり本質的ではないという指摘がありますが、年収自体は市場価値を表すと言う認識なので、年収=市場価値を目標として追いかけることは間違いではないと考えています。

一方で社内政治だけに奔走するという指摘がずれている訳ではなく、本質的な市場価値の向上にはつながらないため、年収を上げるための手段として社内政治に固執するべきではないでしょう。

転職する際には現年収維持が提示年収のベースとなるため年収が高いと転職時に下がると言うことはないのですが、転職後にスキルがない状態で年収だけ高いと転職後にとても苦労することになります。

立場目標

立場目標とは、「課長」や「マネージャー」に30歳になるなど立場に関する目標を立てることです。

立場を得るためには、結果を出し続けることによって周囲や会社から認められたり、配下にメンバーを従えて組織成果を求めるマネジメント力が求められます。

会社側の人間として決裁権限を与えられて、自分のやりたい事ができる範囲が広がるため、立場目標を立ててより大きな仕事にチャレンジしたいと考える方も多いです。

企業目標

企業目標とは、例えばGAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)など、企業に入ることを目標にすることです。

企業が提供するサービスが大好きで、そのサービスの運営にどうしても携わりたい人や、ネームバリューに惹かれてその企業を目指す人も一定数います。

入りたい企業で求められる能力や経験など違いはあれど、スキルを向上させ、時には人脈(リファラル採用など)を利用してその企業に入ることを目標とします。

スキル目標

スキル目標とは、「簿記2級」「アプリ開発ができる」など、スキル習得を目標に置くことです。

どちらかと言うと専門性の高い職種を目指す職人肌気質の人が、スキル目標を置きながらキャリア形成しているパターンが多いと考えています。

スキル目標を置く方は、設定した目標をクリアすると、また自ら別のさらに高い目標設定をして自走できる人が多いです。

知らないうちに年収が上がっていたり、立場ついてきたりとキャリアも自然とついてきたりします。

状態目標

状態目標とは、「仲間と協力してゼロからイチを作り上げるような仕事に携わっていたい」「自分が好きで楽しんで仕事をしており、かつ社会に貢献するような仕事に携わっている」など、自分が仕事をどういう状態でしているかを目標立てることです。

業務内容や職種や年収に大きなこだわりがなく、趣味の延長線上のような仕事に携わって、QOLを上げていきたいと考えている人に多いです。

川下りキャリアとは

川下りキャリアとは・会社からの指示に従う・異動に従う・与えられた仕事に注力
川下りキャリアとは

川下りキャリアについて、以下の通り定義しています。

  • 会社からの指示
  • 異動に従う
  • 与えられた仕事に注力

基本的にはその名の通り、「ながれに身を任せる」キャリア形成の仕方です。

主に総合職採用の方に見られるキャリア形成方法で、とにかく目の前の仕事を一生懸命こなすことが大切になってきます。

一見意志がなさそうですが、与えられた仕事に真面目に取り組むことにより、知らないうちに様々なスキルが身についたり、会社から信頼され立場がついてくるようになるのが特徴です。

一方で、ブラック企業などに就職してしまうと労働力として都合良く消費されてしまうため、特に若いうちから川下りを意識しすぎると、スキルも身につかず年齢だけを重ねることになりかねないため注意が必要です。

社員を大切にしている会社で、社員のキャリア形成やスキルアップに真摯に取り組んでいる信頼できる会社で仕事をしており、特にやりたいことや目標が立てづらい人におすすめです。

川下りキャリアを過ごせる時点で、会社選びに成功しているとも考えられます。

私も30歳までは年収目標や企業目標を立てて転職を繰り返していましたが、目標を達成した後は目の前の仕事に取り組む川下りキャリアに変更して今のところうまく行っています。

べるぜ

会社からの指示

川下りキャリアの考え方として、まずは「会社からの指示に従う」をことを前提としています。

指示された業務にとにかく真摯に向きあい結果を出していきます。

「これ本当に目の前の業務に関係あるのかな?」と言うような会社の少し雑用チックな仕事も受けます。

また、部署と部署の間に落ちるような隙間の仕事なども指示があれば対応します。

会社としてはこういう仕事をやってくれる人は少ないため、とても重宝します。

べるぜ

異動に従う

川下りキャリアでは、会社からの異動にも従います。

ブラック企業ではない前提なので、部署の異動なども対象社員の能力やキャリアを考えた上で検討してくれているはずです。

また、その理由なども社員に伝え、モチベーション面での考慮や環境面に対する不安を取り除くような配慮をしてくれているはずです。

「初めての業務を取り扱う部署」「急に周りの同僚が変わって不安」など思うところはあるかも知れませんが、新しい環境にチャレンジしていきます。

与えられた仕事に注力

会社かの指示に従うだけではなく、与えられた仕事で結果を出すためにとにかく注力します。

言われた仕事を100点でこなすのではなく、120点を出すくらいの気持ちで一生懸命働きます。

川下りキャリアの真骨頂は、「この人ならこの仕事を任せられそう」と言う会社からの期待に対して、その期待を超える結果を出すことで自らのキャリアを切り開いていくことにあると考えています。

山登りキャリアと川下りキャリアそれぞれ向いている人

山登りキャリア
川下りキャリア
  • 職人気質
  • やりたいことや目標が明確
  • 総合職タイプ
  • 明確にやりたいことがない

山登りキャリアが向いている人は、職人気質だったりやりたいことや目標が明確な人です。

目標を自ら設定できると言うことは、人生に置いて成し遂げたいことが明確になっており、目標目指して頑張れる人です。

一方で川下りキャリアに向いている人は、総合職タイプで明確にやりたいことがない人です。

仕事の与えられ方は川下りなのですが、目の前の仕事に一生懸命取り組むことでキャリアを切り開くことができる人なので、粘り強さや真摯さも持ち合わせているでしょう。

キャリア形成の中では、「山登りキャリア」or「川下りキャリア」かどちらを選ぶべきかと言う二元論ではなく、その時の目標有無だったり所属組織、年齢、ワークライフバランスなど様々な状況を考慮して選択するべきかと考えます。

モデルケース

若い時は山登りキャリアでバリバリ仕事をして、立場や年収がついてきた。

家族もでき仕事とプライベートのバランスを取りたくなったので、年収目標達成のためにがむしゃらに働いたりリスクのある転職は行わず、今の会社から与えられた仕事に真摯に向き合うようになった。

上記のようなモデルケースのように、若いうちは目標を立ててバリバリ仕事をして、ある程度目標を達成して仕事以外に大事したいことができてきたなら川下りキャリアで流れに身を任せることもありかなと考えています。

スキルアップや市場価値を上げることを捨てるという訳ではなく、会社から仕事を真摯にこなすことで様々なスキルや経験が身について市場価値を上げることは可能かなと考えています。

あまりにYesマンで社畜になりすぎると言いように扱われるだけになるリスクもあるので、信用できる会社なのか見極めてキャリア形成方法を見極めましょう。

べるぜ
  • この記事を書いた人

べるぜ

●大手企業管理職 ●採用やマネジメントを担当 ●全社表彰や最優秀組織長賞等といった表彰をいくつも受賞 ●30代半ばにして年収1,300万円達成 ●大手メディアにマネジメントに関する寄稿経験あり

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